看護師Kさんのご相談から転職まで

看護師1年目の転職活動

今回ご紹介する看護師のKさんは、心の整理整頓がうまくいかず、お悩みを抱えていらっしゃっいました。

 

Kさんは24歳の正看護師です。仙台市内の総合病院で、非常勤として勤務していましたが離婚をし、転居するため退職です。
横浜市内で一人暮らしを始めることを決意され、ご相談をいただきました。
正に、心機一転のための転職活動です。

 

Kさんのご希望は、日勤のみで高給与の美容系の事業所です。経歴を拝見すると、美容外科での経験が2年ありました。そこで早速、都内・横浜市内の美容系求人をいくつかご紹介。Kさんは面接に臨まれました。

 

しかし、順調にみえていた転職活動でしたが、ご親戚が緊急入院してしまい、Kさんが付き添いをしなくてはならない事態に。その看病中、病院で働く看護師さんたちを見たKさんは、「病棟での経験も大事なのでは?」と心境に変化が生じたそうです。ご両親にも、「美容もいいけど、やはり普通の病院勤務がいい」と言われ、Kさんは病院勤務も視野に入れ、転職活動を再開することになりました。

 

Kさんは三つの点で美容系事業所にするか病棟にするか、気持ちを決めかねていました。そこで、一つ一つの気になる点を話し合いながら転職先を決めることにしました。

 

 

一つ目は、美容系と病院勤務、それぞれのメリットについてです。

 

例えば40歳になって病棟に復帰するとなると、今よりももっと採用ハードルが上がりがちです。長期的な目線で見て、病棟勤務を経験しておいたほうが良いのでは、とお話しました。「離婚し、これから一人でやっていくので…やはり病院勤務の方が良さそうですね」と、Kさんは美容系事業所から病院勤務へ進路希望を変更されました。

 

 

二つ目は働き方の選択です。

 

一人暮らしをするためには充分な収入が必要。そこで、夜勤もすることをご提案しました。夜勤を含む常勤になれば、給与も美容系を上回ることが可能なのです。また夜勤の明けには、午後からゆっくりできますし、次の日は休みなので、日勤よりも休息した実感が得られる方が多いのも特徴です。このことをご説明すると、Kさんは夜勤のメリットに惹かれ、夜勤ありの常勤に心を決められました。

 

 

三つ目は病院の形態です。

 

「長期で働きたいのですが、忙し過ぎる病院はちょっと…」というKさんのご希望を受けて、「ケアミックス型なら、急性期が難しくなった時にでも、異動を相談することで働き方を変えることができますよ」と提案いてみました。

 

柔軟な雇用形態のある働き方を知ったKさんは、「オペ介の経験もあるのでそれを活かして、外科病棟にチャレンジしたいです」と気持ちを固められました。その結果、ケアミックス型の一般病院への転職を叶え、配属は希望どおりの一般の外科系混合病棟になりました。

 

 

しばらく時間をあけてKさんに感想をうかがうと、「日勤のみも良いけれど、夜勤をやってる方が、休みがしっかり取れている気がします。いろいろ迷いはしましたが、一人でこれからやっていくことを考えると、この病院にして良かったと思っています」と満足そうに話してくださりました。

 

Kさんは今回の転職活動で、迷いながらも心の整理整頓を、一つ一つ行い、最終的に本当に希望される転職先を見つけることができました。転職に限らず、人生のいろいろな場面で、気持ちの整理をしていくことは、前に進んでいくための大切なステップです。

 

迷ったときは、まず、心の整理をしてみてください。ひとりで迷ってしまう時は、すっきりとした気持ちで前に進めるよう、お手伝いができればと思っています。
この紹介文もどなたかにお役に立てると幸いです。